徳島を食べつくす

— 食 —

自然豊かな徳島県は、全国屈指の「食の宝庫」でもあります。
魚、肉、野菜、果物など、高級食材から日常食材まで、
その品質の高さと種類の豊富さは群を抜いています。
全国トップレベルの生産量を誇る農林水産物や、地域に根付く食文化をご紹介します。

すだち

ビタミンCやクエン酸などが豊富なすだち。徳島では刺身や味噌汁など、どんな料理にも絞って味わいます。徳島原産の果物で、生産量全国シェアは98%です。

なると金時

きめ細かく美しい外見と上質な甘みを兼ね揃えた、徳島県産ブランドのさつまいも「なると金時」。水はけが良く通気性の良い砂地の畑で、生産者の方々によって大切に育てられています。

春にんじん

春(3~5月)に収穫される「春にんじん」は、雨の当たらないトンネルハウスの中で栽培するため、徳島の春にんじんは「柔らかくて、甘い」ことが特徴です。徳島県の春夏にんじんの出荷量は全国1位、年間の生産量も全国3位となっています。

れんこん

徳島のれんこんは、肌の白さと独特の香りが特徴です。生産者が一本ずつ手堀りで丁寧に収穫しており、一年を通して出荷されており、徳島県のれんこんの生産量は、全国2位を誇ります。

ゆず

さわやかで香り豊かな徳島のゆずは、厚い果皮とたっぷりの果肉と果汁が特徴です。生産量は全国2位となっています。

阿波尾鶏

県西部や南部の自然豊かなエリアで飼育される、いまや全国区の知名度を誇るブランド地鶏。低脂肪でコクや甘み、旨みが強く、適度な歯ごたえが特徴。焼き鳥や唐揚げなどのメニューで、地元住民にもカジュアルに食べられています。

阿波牛

肉がやわらかく、きめの細かい肉質で、しっとりとした手触りです。またそれでいて適度にしまった肉質はどんなお肉料理にも最適。鮮やかな赤身に乳白色の脂肪が霜降り状に入り、口の中に入れたときの食感はとろける、上質の肉です。

徳島県内で飼育された血統明確黒毛和種であり、生産者の特定がされています。

徳島の水産物

徳島県は、栄養豊かな内海性の「播磨灘」、黒潮の恵みを受ける外洋性の「太平洋」、それらの中間的な特性を持つ「紀伊水道」という3つの豊かな海域を持っています。さらに、清流吉野川をはじめとする河川環境にも恵まれ、多種多様な海の幸、川の幸を楽しめるのが特徴です。

世界三大潮流「鳴門の渦潮」で有名な鳴門海峡の「天然マダイ」「鳴門わかめ」、紀伊水道周辺の「ハモ」、県南部の太平洋の「アオリイカ」などが徳島の海の幸の代表格です。

鳴門鯛

鳴門海峡でもまれた真鯛は、鳴門鯛と呼ばれる一級品。タイ網による漁のほか、世界三大潮流といわれる鳴門海峡の渦潮の周辺では、「かんこ」と呼ばれる漁船で、1尾ずつ大切に釣り上げています。

潮流の速い海域で育った真鯛は筋肉が発達し、力瘤のように膨らんだ「鳴門骨」を持ちます。体重1kgを超える真鯛の多くに見られる特徴で、これこそが鳴門海峡で育った証拠です。ぷりぷりとした歯応えと、色鮮やかさが際立つ鳴門鯛。特に産卵を控えた春には「桜鯛」、脂の乗った秋には「紅葉鯛」とも呼ばれ、これらの時期には一層美味しくなるといわれています。

ハモ

関西の夏を涼やかに飾る食材の一つです。鋭い歯を持ちどう猛な魚ですが、身は上品な甘みと旨みを持っており、湯引きをはじめ、天ぷらや照り焼きなどが有名です。徳島県は全国トップクラスのはもの産地です。

伊勢海老

エビの王様ともいえる伊勢海老は、その姿の美しさから正月、結婚式などのおめでたい時の料理に使われます。9月に伊勢エビ漁の解禁となり、翌年5月まで漁が行われます。伊勢海老が多く水揚げされる徳島県の南部では、この時季に、伊勢エビを販売したり、味噌汁を無料提供したりする伊勢エビ祭り等の行事が行われる地域もあります。

和三盆

和三盆糖は竹糖という品種のサトウキビを原料に伝統的手法で作られている数少ない国内産の砂糖です。

徳島では今から220年ほど前から生産が始まったと言われ、18世紀末には徳島藩の保護もあり、阿波和三盆糖は、大きな評価を得るようになりました。

上品な甘さ、豊かな風味を持つ阿波和三盆糖は、全国の高級和菓子店の甘味として欠かせない存在となっています。

徳島のソウルフード

海や山、温暖な気候などの自然環境に恵まれた徳島で、豊富な食材や先人の知恵と工夫で生み出され、古くから地元民に愛されてきた郷土料理はもちろん、徳島ならではのグルメなど、「徳島のソウルフード」をご紹介します。

ボウゼの姿寿司

徳島県では秋祭りの時期にボウゼの寿司を食べることが多く、県民のイメージはボウゼ(イボダイ)は「祭りの魚」です。タイやハモのような高級魚ではありませんが、身近な魚として好まれています。

強めの酢で締めて姿寿司にしたものは、上品な脂肪がまろやかな甘みを醸し出し、一緒に合わせた徳島名産のスダチやユズの香りが、さらに味を引き立てます。

そば米雑炊

「そば米雑炊」は祖谷(いや)地方の郷土料理です。祖谷地方は高い山に囲まれて稲作に適さないため、ソバが多く作られていました。ソバ米とはソバの実を塩ゆでして、からをむき、乾燥させたものです。

源平の合戦にやぶれ祖谷地方に逃げてきた平家の落人たちが、都をしのんで正月料理に作ったのが、「そば米雑炊」のはじまりといわれています。

徳島ラーメン

甘辛い豚骨醤油の「茶系」、鶏ガラや野菜などを使用したマイルドな「黄系」、あっさり豚骨の「白系」の3種類がある徳島ラーメンのスープ。

“ご飯のおかずとして食べるラーメン”ともいわれ、ライスとセットで注文するお客さんも多くいます。

半田そうめん

つるぎ町半田地区で作られる「半田そうめん」半田の風土や気候がそうめん作りに適していたことから、江戸時代中期に製造方法が伝えられた後、生産が盛んになったといわれています。

一般的なそうめんよりも少し太めでコシがあり、食べ応えのあるのが特徴です。 県内はもちろんのこと、観光客や遠方から訪れる根強いファンも多くおられます。

鳴ちゅるうどん

鳴門の塩田で働く人たちが軽食として食べていた、あっさり出汁の細く柔らかいうどんです。

出汁は黄金色であっさりした醤油味、麺は細めで柔らかく不揃いなのが特徴です。具はねぎと刻み揚げが基本パターンで、名物のわかめやちくわを入れる店もあります。

たらいうどん

山仕事をしている人たちが食べていたという、阿波市土成の郷土料理。

つけ汁は、ジンゾクという川魚で出汁をとっているため、優しい味わいが特徴です。

フィッシュカツ

「フィッシュカツ」は近海で獲れた太刀魚やエソなどの白身魚のすり身にカレー粉や唐辛子、調味料を加え、パン粉をまぶして揚げたもの。

徳島では「カツ」といえばトンカツのことではなく、「フィッシュカツ」を指すほど 広く普及しています。

竹ちくわ

魚のすり身を竹に巻いて焼かれた竹ちくわは、ほんのり竹の香りがする徳島の名物で、お土産として人気です。

おすすめの食べ方は、両端を持って豪快にかぶりつくのはもちろん、竹から外して料理に使ってもおいしくいただけます。

豆天玉(お好み焼き)

甘く炊いた金時豆を入れた徳島だけのご当地メニューのお好み焼き。

徳島県民以外の人から見ると、見慣れない食材が入っているお好み焼きで、一見、ミスマッチのようだが、食べてみると甘辛い風味がやみつきになる一品です。

阿波ふうど

徳島の風土が培った食の魅力と素晴らしさを、多くの方に知っていただき、ともに分かち合いたい。そんな思いを込めて、徳島産の豊かな食材を「阿波ふうど」と名付けました。

—徳島って
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