徳島から明日へ

— 未来技術 —

徳島には、新しいことに積極的に挑戦する「進取の気質」が息づき、
情報通信をはじめ、最新技術を次々と取り入れてきました。
サステナブルな社会を目指す、徳島の未来技術をご紹介します。

県全域に光ブロードバンドを実現

全国屈指の光ブロードバンド環境を誇る徳島県。

その秘密は、2011年のテレビ放送の地上デジタル化に先立ち、光ファイバー網を全面的に整備したことにあります。おかげで、県のほぼ全域で高速インターネットの利用が可能に。IT企業のサテライトオフィスなどが増え、地域の活性化にもつながっています。

さらに、徳島県は自治体として全国初となるローカル5G無線局の免許を取得し、通信会社が提供するキャリア5Gと通信設備を共有する「ローカル5Gインフラシェアリング」も国内で初めて導入。

ハイブリッドな5Gネットワークを活用した遠隔医療や防災、i-Constructionなど新たな取組みに期待が集まっています。

5Gによる遠隔医療

徳島県は、第5世代移動通信システム「5G」の「超高速・超低遅延・多数同時接続」という特徴を活かした取組みを進めています。「遠隔医療」では、非接触による感染症防止、移動が困難な患者さんの負担軽減、医師不足による医療格差の解消など、地域医療の充実に大きな期待が寄せられています。

また、県立3病院では、株式会社NTTドコモとの共同による「5G遠隔医療支援システム」を導入。2023年1月には、移動する救急車と病院をキャリア5Gとローカル5Gのネットワークで結び、車内から病院に搬送患者の4K映像や心電図等のバイタルデータを共有し、医師と救急救命士がコミュニケーションを行う実証に取り組みました。

LED王国・徳島

徳島には、20世紀中の開発が困難と言われていた高輝度青色LEDを世界で初めて製品化し、生産量で世界トップレベルを誇るLED素子メーカーがあります。また、LEDを用いた様々な製品のメーカーが県内外から150社以上集積しており世界有数の「LED先進地域」となっています。

見えない光 “次世代光”

また、2018年には、内閣府の「地方大学・地域産業創生交付金」に全国7団体の一つとして採択を受け、「新たな光の創出と応用」による産業振興と雇用創出に取り組んでいます。

光には可視光以外の波長領域に、「深紫外」「赤外」「テラヘルツ」といった「目では見えない光」が存在し、様々な研究と組み合わせることで、幅広い応用可能性を秘めています。

これまで、県内企業により、「深紫外」のもつ殺菌能力を活用した「空気清浄機」、ドアハンドルの「自動殺菌装置」などの応用製品が開発されたほか、現在、「Beyond5G」の実用化に繋がる「オール光型・テラヘルツ通信」や、呼気による症例診断を可能とする「高感度・赤外センサー」など、未来技術の実現に取り組んでいます。

世界初!DMVによる持続可能な地域づくり

線路と道路の両方を走行できる新しい乗り物「DMV」が、徳島県南部の阿佐海岸鉄道(阿佐東線)にて運行しています。

DMVは「デュアル・モード・ビークル(Dual Mode Vehicle)」の略称で、マイクロバスをベースに改造され、約15秒で行われる「モードチェンジ」により「鉄道モード」と「バス モード」を自在に切り替え可能であり、本格的な営業運行は「世界初」。

DMVは、車両自体が観光資源でもあり、地域外から新たな人の流れを創り出し、地域の活性化と持続可能な地域公共交通の構築につながることが期待されています。

DMVの運行状況、乗車のご予約など詳しくは、阿佐海岸鉄道のWebサイトをご覧ください。

水素社会の実現に向けた取組

徳島県は、2015年、国に先駆け「水素グリッド構想」を策定し、水素エネルギーの普及啓発に取り組んでいます。県では全国トップクラスとなる水素自動車の公用車7台を導入し、うち1台は、全国唯一となる水素自動車のパトカーとなります。(2023年4月現在)

また、2021年12月からは、地産水素を活用した、全国初となる「製造・供給一体型」の「水素ステーション」開所という「地の利」を活かし、中四国初となる水素バスの路線運行が開始しており、県内外の多くの方々にご利用いただいております。

今後とも、カーボンニュートラルの実現と「水素社会」の実装へ、産学官連携し取り組んでいきます。

—徳島って
どんなとこ?—